それは内宇宙からやってきた。

感謝します。失読な僕に言葉をくれた、あなたに。

雪が降った。
ブレラン2049のような景観。
まるでKのようだ。
ぼくはKのようだ。
ぼくはKだ。
Kがやってくれたから、僕もやろう。
外套を羽織って外に出よう。
寒い。暗い。気持ちがいい。

僕は素晴らしい景色を見た。とても幸福な世界に浸った。
でもこの感情は誰もわかってはもらえないだろう。
感情の共有は不可能だ。
だから情報にする。

情報になったあなたへは届かない。
言葉になったあなたは普遍だ。
僕はこの幸福をあなたと共有したいと欲望する。
しかし、それは不可能だ。
それは僕なのだから。
これはただの本。
本と僕。
…。